埼玉県飯能市、日高市周辺は古来から良質の木材を産出してきました。
その歴史は古く、およそ300年前から大消費地である江戸への木材供給産地として発展してきました。
この地区の気候風土は、スギ・ヒノキ等の建築用木材の育成に最適であったことや、地理的にも名栗川・高麗川といった江戸へ通じる川が流れており、筏を組んでの運送が容易であったからです
江戸から見て西の川から運ばれてくる良質の材木をいつの頃からか『西川材』と呼ぶようになったのです。

西川材の特徴

 気候風土と地理的条件がそろい江戸という大消費地があったことにより、大量の木材需要が生まれました。それに伴い良質の苗の育成・植え付け、雪起こし、枝打ち、間伐といった育林作業も盛んになり、まっすぐで加工しやすく強度があり木目の整った色の良い木材として「西川材」は評判になったのです。